不祥事や疑惑が相次ぐ防衛省・自衛隊と、米兵による性暴行事件対応が問われる外務省をめぐり、衆参両院の委員会が30日、閉会中審査を開く。木原稔防衛相による文民統制は機能しているのか、特定秘密保護法の違法運用はなぜ常態化したのか。実力組織のあり方を問う質疑となりそうだ。
閉会中審査は、衆院安全保障委員会と参院外交防衛委員会で開かれる。木原氏と上川陽子外相が出席する。
「潜水手当」の不正受給問題、安全保障に関わる機密情報「特定秘密」の違法運用問題、海上自衛隊の潜水艦乗組員らに対する川崎重工業の裏金接待疑惑、防衛省幹部のパワーハラスメント――。続発する問題を受けて、防衛省は今月12日、自衛隊員218人の一斉処分を発表。野党は実態解明のための国会審議を求め、与党が応じた。
論点が多岐にわたるなか、野…